企業環境分析の「3C分析」―競合他社分析『Competiter』―

thumnail
 本日は起業競合分析の3C分析の競合分析(Competiter)について書いていきたいと思います。

さて起業競合分析はどのように進めていけばいいのでしょうか。

 競合分析の目的としては次の3点があります。一点目が現状の自社ポジションと現状のマーケティング・シェア・流通シェアを確認すること、二点目が競合他社製品との機能性を比較して強み・弱み・使用用途による他製品との関連性を明確にすること、三点目が今後のシェアの推移を予測することです。

 目的を達成する上での競合分析の手法は競合表の作成、ストアカバレッジやインストアシェアからのポジショニング・マップ、競合他社とのシェアの推移分析などの方法があります。

 競合分析表の作成は自社製品をジャンルとカテゴリ分類、市場で分類分けを行い、直接競合と間接競合で競合表作成をすることでと他社と自社の強み・弱み・使用用途による自社製品と他社製品の関連性を明確にします。例えば自社製品がモバイルPCであればジャンルは情報機器でありカテゴリはパソコン、更に市場はモバイルPCになります。この場合、直接競合は他社モバイルPCメーカー、間接競合はスマートフォン、携帯メーカーになり、直接競合では機能性比較間接競合では用途比較で作成していきます。各々のデータを作成後は自社製品の強みと弱み、直接競合他社と間接競合他社と自社の関係性を求めます。この時点でSWOT分析によるアプローチによって製品の強み・弱み・機会・脅威で自社データを明確にしておきましょう。この分析・比較法は製品案内やプレゼン等で行われることが多く営業の方はよくご存知かもしれません。

 次にポジショニングマップでは自社と他社競合製品シェアをマッピングすることでマーケティングシェアを明確にすることを目的とします。X軸・Y軸共に設定は自由ですが横軸にストアカバレッジでの製品シェアと縦軸に製品売上を設定して行う方法が広く使われるポジショニングマップであると思われます。ここでいうストアカバレッジとは流通シェアを示し店舗へ製品を卸す量を表します。そして縦軸に現時点での製品売上金額を設定することで現在の市場の状況と自社のポジショニングが確認できます。

 また店舗内での競合分析においては、横軸にストアカバレッジ、縦軸にインストアシェアを設定することで店舗内での自社ポジションと競合他社の確認ができます。ここでいうインストアシェアとは店舗内での製品シェアを示します。その後、現状のシェアの推移を競合他社別に割り出し現状のマーケティングシェアと製品シェアの推移を明確にすることで今後の市場予測を立て今後のマーケティング戦略立案が行われていきます。

 今回の企業競合分析における3C分析はいかがでしたでしょうか。不明確な点などあるかと思われますが今後も競合分析のアプローチの仕方の学習を継続して行い、マーケティング活動に役立てていきたいと思います。