コミュニケーションとは!?
皆さんは一日にどのくらいコミュニケーションによって意思疎通を図っていますか?
職業・生活環境・住む地域によってコミュニケーションの活用度・方法は大きく隔たりがあるのではないでしょうか。勿論都内で常にコミュニケーションをとって仕事に取り組まれている方と地方で生活をして人と関わり合いが少ない方ではコミュニケーションによる意思疎通の意識も大きく異なってくるかと思います。
今回はその意思疎通の手段としてのコミュニケーションの内容選択と相手に与える印象について考えていこうと思います。
現在は会話、通話は勿論、メール、メッセンジャー、ネット通信など時代の変化とともに様々な方法がコミュニケーション方法として存在しています。どのような方法を選択したとしてもコミュニケーションを構成する内容を選択する上で重要となる要素はなんでしょうか。それは、『意図』『環境』『職業』『お互いの状況』『話題』『スタンス』『年齢』『世代』『性別』だと思っています。
『意図』についてはコミュニケーションをする上で最も重要なことは『相手に自分の意図を正確に伝えること』です。これは事前に相手に理解しやすいようにまとめて、場合によって資料を用意して相手に正確に伝えることを心がけることは常に意識すべきだと考えます。
『環境』『職業』『お互いの状況』は相手の職業、どのような環境にいて現在どのような状況なのかということを理解がなければ、状況にそぐわない会話内容・態度になり相手に不快感を与えてしまいます。十分に注意する必要があります。
さて『話題』については相手によってはコミュニケーションを構成する会話内容を変える必要があります。様々な話題があるでしょうが目的・状況にあった話題を選択すべきであり相手への印象を考えながら選択していかなければなりません。試しに話題と相手方に与える印象を一覧にしてみましたのでご参考ください。
- 気候・天気:無難な話題であり外での仕事に従事されている方には基本の話題。
- 道楽・趣味:事前に相手から趣味の話題を切り出されていれば、趣味の話で共感を得られ好感度アップ。
- ニュース:今朝の一面などを話すことによって相手への印象は大きく変化する。
- 新製品:無難でありだれもが興味を持つ話題。但しメーカー勤務の方は選択して話すことが重要。
- 旅行:自慢話にならないよう注意することで無難な話題となる。
- 知人・友人:相手に共通の友人がいれば共感が得られ仲間意識をもつ。
- 家族:親近感を得られるが話す相手を選ばないと情報漏えいに繋がる。プライバシーに十分に注意が必要。
- 健康・スポーツ:世代や年代により選択することで共感が得られる。特に話題のスポーツネタなどは押さえておくことで相手の興味をひくには良い話題。
- 性:相手によっては難しい話題であり基本的にはうけ流すことを意識する。
- 仕事:仕事の認識度、知識がない場合は相手に誤解を与えてしまう。相手から切り出された場合は誠意のある態度で聞くことで好感度アップ。
- ファッション:世代・性別が重要な要素になり、相手に与えるイメージは世代・価値観により共感が得られる。
- 食事:異性の場合は注意すべき話題。美味しい店・話題の店などは相手の興味をひく話題となる。
- 住居:どこに住んでいるかといった話の切り口に。無難な話題。
- 恋愛:タイミングが重要。相手から相談を受けたときのみ聞き手に徹するのが無難。対応によっては大きく好感度が変わる。
次に『スタンス』については営業目的・組織などでは常に意識が必要です。会社内では相手の社会的地位、恋愛のパートナーなどでも常にスタンスを考え会話を作っていくことが必要です。
『年齢』『性別』については皆さんも相手の年齢・性別で口調を変えているかと思いますので省略。重要なポイントは敬意を払っているかどうかかと。
『世代』については相手の価値観を把握した上で相手との話題に何を選択すべきかの一つの指標とすべきであると考えています。世代分類として以下の世代がありその世代に応じてコミュニケーションツールや内容を選択することで相手に与える印象はまったく違ったものになると思います。世代間の違いについては価値観が大きく異なることは意識しながら十分に会話の内容は選択すべきですが、あまり意識せずコミュニケーションをとり価値観を理解していければよいのかなと考えています。もし会話の内容にギャップを感じることがあれば世代間のギャップであり、相手の価値観理解にもつながりますのでよい機会だと捉えながらコミュニケーションを進めることが相手への理解を更に深めることだと考えています。
- 団塊世代・断層時代:戦後のおおきな社会変化を体験した世代。
- ジェネレーションX:1961年から1981年生まれ:デジタル化の最初の世代。比較的恵まれた物質環境で育つ。
- ジェネレーションY:1975年から1989年生まれ:幼少期からデジタル化された生活に慣れており日常的にインターネットを使いこなしているため、それまでの世代とは価値観やライフスタイルなどに隔たりがある。
- ジェネレーションZ(ニューサイレントジェネレーション):1990年代前後~2000年代終盤生まれ。バブル崩壊後に育つ背景を持ち今までの固定概念や価値感とは大きく異なった価値観を持っている。デジタル世代でありPCよりスマートフォン世代でもある。
このようにコミュニケーション内での会話は相手の状況によって内容を変化させながら明確にその意図を伝えていかなければなりません。
では目的を達成するための『コミュニケーションのスキル』とはどのようなものがあるのでしょうか。
これは次の回に。